2026年8月29日

4直3交代とは?勤務パターン・年間休日・呼び方の違いまで

24時間動かし続ける工場で、もっとも広く使われている勤務形態が「4直3交代」です。 名前は聞いたことがあっても、実際にどう回るのか、休みは何日あるのかは、 中にいないと分かりにくいものです。ここでは仕組みを一通り整理します。

4直3交代とは

4直3交代とは、4つのグループが、3つの時間帯を交代で担当する勤務形態のことです。 1日を「日勤・準夜勤・夜勤」の3つに分け、4つのグループがそれを順番に回していきます。

なぜ3つの時間帯なのに4グループなのか。理由は単純で、 3グループだと全員が毎日働くことになり、休みが取れないからです。 4つめのグループがあることで、毎日どこか1グループが休みに入れます。

時間帯よくある勤務時間
日勤8:00〜16:00 前後
準夜勤(中勤)16:00〜24:00 前後
夜勤(深夜勤)0:00〜8:00 前後

時間の区切りは職場によって違い、7時始まり、8時半始まりなど様々です。 交代のときに引き継ぎの時間を取るため、少し重ねている職場もあります。

「直」「班」「組」——呼び方が違うだけで中身は同じ

同じ勤務形態なのに、職場によって呼び方が変わります。 これが調べるときに混乱するもとになります。

呼び方よく使われる業種
4直3交代・4直3交替製造業、化学、鉄鋼、電力。もっとも一般的
4班3交代医療、介護、警備、官公庁
4組3交代製紙、食品、インフラ
4勤3交代勤務日数の側から呼ぶ場合

「直(ちょく)」も「班」も「組」も、勤務を担当するグループを指す言葉で、意味は同じです。 「交代」と「交替」も、どちらの字でも構いません。

求人票を比べるときは、この違いに引きずられないでください。 大事なのは呼び方ではなく、周期の中に休みが何日入っているかです。

どう回るのか——8日周期の例

もっとも多いのが8日で一巡する形です。 日勤2日 → 準夜2日 → 夜勤2日 → 休み2日を繰り返します。

12345678
A直
B直
C直
D直

縦に見てください。どの日も「日勤1・準夜1・夜勤1・休み1」がきれいに揃っています。 これで設備を24時間止めずに動かせます。

この並びは職場によって変わります。同じ勤務を3日ずつ続ける12日周期、 4日ずつ続ける16日周期もあります。連続勤務が長くなるかわりに、休みもまとまります。 どちらが楽かは人によって分かれるところです。

日勤 → 準夜 → 夜勤 の順に進むのが基本

上の表をよく見ると、勤務が日勤 → 準夜 → 夜勤と、 時計回りに後ろへずれていくようになっています。これを正循環と呼びます。

逆に夜勤 → 準夜 → 日勤と前へ戻す組み方(逆循環)もありますが、 体への負担は正循環のほうが小さいとされています。 人間の体は1日を少し長く感じるようにできているため、 遅い時間へずらしていくほうが慣れやすい、という理由です。

年間休日は約91日

ここが求人票を見るときに一番気になるところだと思います。

4直3交代の年間休日は、周期の中に休みが何日入っているかで決まります。 8日周期のうち休みが2日なので、計算はこうなります。

365日 × (2日 ÷ 8日) = 約91日

12日周期でも16日周期でも、休みの割合は同じ4分の1なので、年間休日はやはり約91日です。 変わるのは休みのまとまり方だけです。

週休2日の120日と比べると少ないが

一般的な週休2日制(土日休み+祝日)は年間120日前後です。 それと比べると91日はかなり少なく見えます。

ただし、交代勤務は1回の勤務時間が短いことが多いという違いがあります。 休憩を除いた実働が7時間や7時間15分に設定されている職場も珍しくありません。

年間の総労働時間で比べると、差は見た目ほど大きくないこともあります。 求人票を比べるときは、年間休日だけでなく1日の所定労働時間もあわせて見てください。

年間休日が105日を下回る場合は注意が必要です。 1日8時間で働く場合、法定労働時間(週40時間)に収めるには年間105日程度の休みが必要になります。 それを下回る場合は、1日の所定労働時間が短く設定されているか、 変形労働時間制を採用しているはずです。

他の交代制との比較

勤務形態回り方年間休日
3直3交代3グループで3時間帯周期に休みなし(公休を別途)
4直3交代4グループで3時間帯約91日
5直3交代5グループで3時間帯約146日
4直2交代4グループで12時間×2約183日

5直3交代は休みが多いが、人が必要

グループを1つ増やして5直にすると、毎日2グループが休みになるため、 年間休日は約146日まで増えます。週休2日制より多い計算です。

ただし同じ設備を動かすのに人員が25%多く必要になります。 そのため、規模の大きい工場や、止めると再稼働に時間がかかる設備を持つ職場で採用されています。

2交代は休みが多いが、1回が長い

12時間勤務を2グループで回す形です。年間休日は約183日と、実に1年の半分が休みになります。

そのかわり1回の勤務が12時間になります。 休憩を入れると拘束時間は13時間前後。通勤時間を足すと、勤務日は本当に寝るだけの日になります。 「休みは多いが、働く日はきつい」というのが実際のところです。

給与はどうなるのか

交代勤務では、通常の給与に加えて次のようなものが付きます。

深夜割増(法律で決まっている)

22時から翌朝5時までの勤務には、25%以上の割増賃金が付きます。 これは労働基準法で決まっているもので、会社の裁量ではありません。

夜勤の時間帯はこの範囲にほぼ丸ごと入るので、 夜勤の回数が多い月ほど手取りは増えます。 準夜勤も22時以降の部分には割増が付きます。

交代勤務手当(会社ごとの制度)

深夜割増とは別に、交代勤務そのものに対して手当を出す会社もあります。 1回いくら、あるいは月いくらという形が多く、金額は会社によってまったく違います。

ここで注意してほしい点があります。この交代勤務手当は、 残業代を計算するときの基礎となる時給に含めなければならないものです。 「手当だから残業代の計算からは外す」という扱いは誤りです。 除外できるのは通勤手当、家族手当、住宅手当など、法律で定められたものに限られます。

体に起きること

夜勤を含む交代勤務が体に負担をかけることは、広く知られています。 睡眠のリズムが崩れやすく、休みの日に寝だめをしても完全には取り戻せません。

現場でよく言われる対処としては、次のようなものがあります。

体調に不安がある場合は、我慢せず産業医や医療機関に相談してください。 交代勤務者には年2回の健康診断が義務づけられています(深夜業に従事する場合)。 これは会社の義務なので、受けられていない場合は確認する価値があります。

向いている人・つらいと感じやすい人

4直3交代を「楽」と言う人と「きつい」と言う人がいます。分かれ目はこのあたりです。

楽と感じやすいきついと感じやすい
平日に休みが取れるのが嬉しい(役所・病院・買い物が空いている) 家族や友人と休みが合わないのがつらい
給与が高いほうを優先したい 睡眠のリズムが崩れると体調に出やすい
寝る時間がずれても平気なほう 子どもの行事や送り迎えの都合がつけにくい

平日に休めることを利点と考えられるかどうかが、けっこう大きい分かれ目です。 役所も病院も空いていますし、旅行も安く行けます。 一方で、土日に予定を入れづらいことは確実にストレスになります。

自分の勤務表を作ってみる

4直3交代は周期の繰り返しなので、ある1日の勤務が分かれば、 前も後ろも全部計算で出せます。来月がどうなるか、 来年の連休がどこに当たるかも、手元で確認できます。

下のツールでは、年月と勤務パターンを選ぶだけで1か月分の勤務表を作れます。 4直3交代のほか、5直3交代・3直3交代・2交代にも対応していて、 その勤務形態の年間休日日数も表示されます。すべて無料で、登録も要りません。