設備総合効率(OEE)計算ツール

設備がどれだけ有効に使えているかを示すOEEを計算します。 時間稼働率・性能稼働率・良品率の3つに分解し、どこが足を引っ張っているかを判定。 失った生産数と金額も出します。
登録不要・無料。入力内容はどこにも送信されません。

1. 時間を入れる(分)
分。8時間なら480分
分。休憩・朝礼・計画保全など、最初から止める予定の時間
分。段取り替え、刃具交換、立ち上げ
分。短時間の停止、材料待ちなど
2. 生産数とサイクルタイムを入れる
秒/個。設備が本来の速さで1個作るのにかかる時間
個。不良も含めた、作った総数
円。入れるとロスを金額で表示します

OEEとは

OEE(Overall Equipment Effectiveness/設備総合効率)とは、 設備が本来の力をどれだけ発揮できたかを1つの数字で表したものです。 TPM(全員参加の生産保全)で使われる、製造現場でもっとも基本的な指標のひとつです。

OEEは3つの掛け算で求めます。

OEE = 時間稼働率 × 性能稼働率 × 良品率

① 時間稼働率 — 止まらずに動いていたか

時間稼働率 = 稼働時間 ÷ 負荷時間

故障や段取り替えで設備が止まっていた時間の影響を見ます。 負荷時間とは、就業時間から休憩や計画保全などの「最初から止める予定だった時間」を引いたものです。

② 性能稼働率 — 本来の速さで動いていたか

性能稼働率 = (基準サイクルタイム × 生産数) ÷ 稼働時間

動いてはいたが本来より遅かった分の影響を見ます。 速度を落として運転していた、チョコ停で細かく止まっていた、といったロスがここに出ます。

③ 良品率 — 作ったものが使えたか

良品率 = 良品数 ÷ 生産数

不良や手直しで作ったのに使えなかった分の影響を見ます。

OEEの水準の目安

OEE評価
85%以上ワールドクラス。ここを継続できる工場はごく一部
60〜85%良好。多くの優良工場がこの範囲
40〜60%一般的な製造現場の平均的な水準。改善の余地が大きい
40%未満大きなロスが隠れている可能性。まず内訳を把握する

初めて計算すると、思ったより低い数字が出ます。 3つの率がそれぞれ85%でも、掛け合わせると 0.85³ = 約61%にしかなりません。 これは異常ではなく、OEEという指標がそういうものです。他社と比べるより、 自分の工程の推移を追うことに意味があります。

改善は「一番低いところ」から

3つの掛け算なので、もっとも低い率を上げるのが一番効きます。 時間稼働率が70%なのに良品率98%をさらに上げようとしても、 かけられる労力に対して得られるものはわずかです。

このツールでは、3つのうちどれが足を引っ張っているかを自動で判定し、 それを改善した場合にOEEがどう変わるかを表示します。

設備の7大ロス

OEEを下げる原因は、TPMでは伝統的に7つに分類されます。 どの率にどのロスが効いているかを知っておくと、対策を立てやすくなります。

ロス内容どの率に効くか
故障ロス設備の突発的な故障時間稼働率
段取り・調整ロス品種切替、調整時間稼働率
刃具交換ロス工具・刃物の交換時間稼働率
立上りロス運転開始から品質が安定するまで時間稼働率
チョコ停・空転ロス数分以内の細かい停止性能稼働率
速度低下ロス設計速度より遅く運転性能稼働率
不良・手直しロス不良品、手直し良品率

見落とされやすいのはチョコ停です。 1回30秒の停止でも、1日に40回あれば20分になります。 記録に残らないことが多いため、「なぜか計画数に届かない」の正体がこれであることは珍しくありません。

よくある質問

性能稼働率が100%を超えました

基準サイクルタイムの設定が実態と合っていません。 「本来この設備が出せる最速の速度」を基準にすべきところ、 それより遅い値(余裕を見込んだ計画値など)を入れている可能性が高いです。 設備の仕様書やカタログの理論値を確認してください。

計画停止時間には何を入れますか

最初から止める予定だった時間です。休憩、朝礼、計画的な保全、 昼休みの停止などが該当します。受注がなくて動かさなかった時間も、 計画停止として扱うのが一般的です。
一方、故障や段取り替えは予定外の停止なので、下の欄に入れてください。 この区別を間違えると、OEEが実態より高く出てしまいます。

OEEと設備稼働率は違うのですか

違います。「設備稼働率」は一般に時間稼働率だけを指すことが多く、 速度の低下や不良は考慮されません。 そのため設備稼働率が90%でも、OEEは60%ということが普通に起こります。 「動いてはいたが、遅かったし不良も出ていた」という状態です。

入力した内容はどこかに送信されますか

送信されません。生産数や粗利を入れても、すべてブラウザの中だけで計算しており、保存も送信もされません。